私の車とバイクの履歴        OB会関東 飯田治

 私が初めてエンジンの付いたバイクに乗ったのは中学生でした、(昭和31年頃)戦争から帰った兄が乗っていた自転車に2サイクルの90ccエンジンを取り付けたトヨモーターから販売されたバイクでした、私はまだ中学生で免許もなく自宅近くの田んぼ道を走り回って小川に落ちたり足に怪我をしたりして乗り回していました、当時の2サイクルエンジンはプラグがすぐかぶりいつもプラグを掃除しないと走りませんでしたがこれが私の車とバイクの原点になりました。

 高校を卒業して初めて東京に出てきてすぐにバイクと自動車の免許を取り、下宿の前にあったバイク屋さんに入り浸り、そのうちエンジンの分解を手伝うようになり、構造が分かるようになるとともに一層エンジンに興味がわいてきました。

 東京で商売をしていた義兄が250ccのホンダドリームを購入して私もこれに乗って商売を手伝う羽目になり、学校もそっちのけでこのバイクで都内を乗り回していました。

 ある時、タクシーの急ブレーキに間に合わず追突し、右足首を骨折、約1か月の入院でした。入院中、当時創刊したばかりのカーグラフィックを偶然購入、これがきっかけでその後ずっと愛読するようになり、現在に至っています。その後、義兄がトヨタマスター(1500ccエンジン、4輪板バネのバン型車両)を中古で購入したため、今度はこの車で都内の配達を手伝うことになり、遊びで富士山1周や日光などにドライブしました、またこの車で学校に通学もしました。

 

 23歳で学校を卒業、この年に設立されたJAFに入社し、ロードサービス部に配属されましたが会員の数(全国で2~3千人)が少なく毎日都内をドライブし宣伝しようということになり、たまに会員に会うと話題になったり、会員にあったら敬礼するようにとの指示があったり、車が大好きな私にとっては毎日が楽しいものでした。私の担当の車はトヨタマスターライン31号車、JAF20年史の写真で整列し、高梨会長が手を振っている写真の前から3両目が私が乗っている車です。夏には観光地サービスの名目で土~日に箱根に行き、完成したばかりの箱根ターンパイクを往復したり、箱根の山の中をパトロールしたり、夜は箱根ステーションの駒さん宅に皆で宿泊して、日曜に東京に帰ってきました。

 

 当時のJAFは、日本の各メーカーからクルマの提供を受けていましたが、車が全て新車でどの車にも乗れて、楽しい毎日でしたが、JAFが創立間もないこともあり、このままで事業の継続ができるのか、不安を感じている時期でもありました。私の月給は2万円だったと思いますが、車は80万円位していたため、とっても買える金額ではなく、私は家は買えるが車は一生買えないと思っていたほどでした。

 

 バイクの履歴

 昭和49年頃日比谷公園近くの路上にホンダドリームCB400(408cc4気筒の集合マフラー、赤タンク、赤サイドカバー)の新車のバイクを見つけこのエンジンが時計のように緻密で一目惚れしこれを購入、毎日このバイクで通勤しました。その頃私は青山3丁目の公団住宅に住んでいたため駐車場がなく車は買えませんでした、バイクは路上駐車でした。

 

 昭和55年頃このバイクを売り新しくヤマハXJ650(アメリカンタイプのアップハンドル、4気筒、シャフトドライブ)を購入して通勤に使いましたが、どうも私にはバイクとの一体感がなくすぐに嫌になり1年後にヤマハXJ750E(ヨーロッパタイプ、4気筒、シャフトドライブ)乗り換えてこのバイクが気に入り10年くらい乗り続けました、しかし私も年を取り体力的にきつくなりこのバイクを友人に譲り平成元年頃からはスズキスカイウェブ(250ccの大型スクーター、車重210kg)に替えました。その後スカイウェブ250ccを6年毎に新車が出るたびに購入し3台を乗り続けました、昨年(平成26年6月)このスクーターも重くなりもう少し軽いスズキバークマン(200ccの中型スクーター、車重160kg)を購入し現在これに乗っています、最初のころのスクーターはタイヤが小さいこともありハンドルへのキックバックが多く乗り心地が最悪でした、しかし最新のこのバークマンは乗り心地が良く車重が軽いため加速も良く現在は大変気に入ってます。

 

車の履歴

 昭和58年頃、私は青山3丁目から松戸市の公団住宅に住み替えたため駐車場を借りて初めてホンダシビック(1200cc、2ドア、4速マニュアル)車(CVCCではない)を購入しこの車で友人と毎週末にスキーに行きました、この車は小さくてエンジンも活発で楽しい車でしたがスキーでタイヤチェーンをはめようとしてジャッキアップするとドアが5cm位ずれてドアが閉まらなくなりシャシーの弱さが明らかで不安になり日産スカイライン2000GT(2000cc、4ドア、ケンとメリーのスカイライン、5速マニュアルシフト)を購入しその後は同スカイライン2000GTジャパン(2000cc+ターボ、)に乗り換えましたが当時のターボはいわゆるドッカンターボで乗りづらいので次は何にしようか考えていたところ偶然新聞の広告でシトロエンBX(1600cc、4ドア)があり、試乗するとこれが何とも素晴らしい乗り心地と自然な加速が気に入り購入、すっかりシトロエンに魅せられて次はシトロエンBXブレーク(2000ccステーションワゴン)、シトロエンXM乗用車タイプ(3000cc、4ドア)、シトロエンXMブレーク(3000cc、ステーションワゴン)とシトロエンを4台乗り続けました。

 

 平成13年JAFを退職し記念にメルセデスベンツS320(3200cc、4ドア、エアサス付き)を購入し9年間乗りましたがショックアブソーバーがへたり気味になったためと車検とこの修理で80万円かかると聞き、次の車を探してAUDIのA6クワトロ(V6、2800cc、4ドアセダン)を購入し1年間乗りましたがサスペンションが固く、またシトロエンのエアサスが忘れられずA6オールロードクワトロ(V6,3000ccスーパーチャージャー付き、ステーションワゴン、)がエアサスが付いたのでこれに乗り換え現在に至っています。

私(75歳)は今でもスキーに行ったりラジコン飛行機を飛ばしに埼玉県の見沼田んぼ付近に行っていますので今のところこの四駆車が理想的です。 

最近、バックで駐車場に入れると車が少し斜めになっていたりして感覚が鈍っていることに気が付きます、私のような老人には現代の最新安全機器が装備された車がぜひ必要と考えます。また自動運転ができる車の普及にも大いに賛成です。